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応用情報技術者試験を受験する方へ

2022年4月(当時22歳)で無職(職業訓練生)時代に応用情報技術者試験を1発合格、その半年後にプログラマーとして内定し、現在、IT企業に入社して2年目という経歴のプログラマーに個人的に気になることだけを徹底取材してきました。

この記事は

・応用情報技術者試験に1発で合格したい

・応用情報技術者試験で不合格という屈辱を味わった方

独学合格する勉強法を知りたい方

以上、お三方に向けて

プログラマーのイノウエ氏に取材してきたお宝情報

応用情報1発合格を独学で勝ちとった勉強法や参考書」についてお伝えします。

応用情報1発合格者の井上氏自己紹介はコチラ

応用情報技術者合格メリット

応用情報試験合格レベルの知識を保有しているという第三者機関の認定があるエンジニアと、そうではないエンジニアは、近い将来、どんな格差がうまれるでしょうか?

もし、あなたが発注する顧客側だとした場合、IT知識があると証明できる人と、そうではない人、どちらをITエンジニアとして信頼し、評価を上げますか?

当然、ITスキルが見える化しているエンジニア1択ですよね?

ということで

応用情報技術者試験に合格するメリット

・就活で複数内定

・昇給、昇格

・フリーランスとして独立

を目指してく上で

「あなたのスキル・知識」を第三者が証明してくれるメリットがあります。

IT企業は採用時に

35.1%の企業応用情報技術者試験を参考にしており

46.8%の企業基本情報技術者試験を参考にしている

と報告があります。

参考までに、令和3年みずほ情報総研株式会社の調査報告書の22ページをご確認ください。

ちなみに

・公開できるハイレベルなポートフォリオ

・プログラミングコンテストでの受賞歴

複数の第三者があなたに代わって推薦してくれる

・専門性の高さが証明されている別の資格を保有

以上4つに該当する方にとっては必要ない資格かもしれません。

応用情報技術者試験を受験するデメリット

デメリット

・学ぶ時間

・参考書代など経費

・受験料

など、学生でも払える少なすぎる投資が一応、発生するのがデメリットかもしれません。

エンジニアとして将来設計をしていて、一般的な計算ができて、損得勘定の判断ができる方であれば

投資対効果が大きいのは明らか」です。

ただし、2023年秋の応用情報試験の合格率は全体の23.2%で約4~5人に1人しか合格していない狭き門かもしれません。

IPA独立行政法人独立情報処理推進機構の応用情報技術者試験統計情報掲載ページはコチラ

そんな狭き門を突破する「独学での勉強法と参考書など合格者が語るお宝情報」をお届けします。

応用情報技術者受験当時の状況

篠原)

井上さんは、いつ合格されたのですか?

井上)

2022年4月です。

私がスフィアネットに入社する前、職業訓練校でプログラミングを学んでいた時、応用情報技術者試験に合格しました。

篠原)

本当に合格しているのか、念のため証拠を見せていただくことは可能ですか?笑

井上)

はい!笑

まずは、私の合格当時の成績照会をご覧ください。

篠原)

ありがとうございます。間違いなく、合格されていますね!

井上さんの受験当時の状況ざっくり教えてください。

井上)

はい。以下のような状況でした。

  • 2022年春期に受験
  • 2年間の職業訓練(プログラム設計科)在籍中、2年目に突入したタイミング
  • 初めて応用情報技術者試験を受験
  • IT関係の職業に就いたことがなく実務未経験
  • 2021年10月に基本情報技術者試験に合格済

篠原)

ありがとうございます。すでに、基本情報技術者試験に合格されていたのですね!

勉強の方法と勉強時間

篠原)

どのような勉強方法で合格を勝ち取られたのですか?ざっくり勉強計画を教えてください。

井上)

勉強開始は2022年1月から、受験日が4月中旬でした。

当時に立てた大まかな計画は以下になります。

1月:午前問題の過去問を周回して正答率7~8割安定させる。

2月:すべての選択分野で午後問題を3回程度解いて、選択する分野を決める。

3月:選択する分野のみ午後問題の過去問を解く(最低でも過去10回分)

4月:ラストスパート🔥

篠原)

ありがとうございます!4カ月前から勉強をされていたのですね!

勉強時間

篠原)

勉強時間は何時間くらいありましたか?

井上)

勉強時間は

合計で250~300時間でした。

・1月と2月は毎日1~2時間

・3月と4月は平日1~2時間

休日4~6時間程度

勉強しました。

篠原)

コツコツ積み重ねてこられたのですね!

午前問題の勉強方法

篠原)

応用情報技術者試験の午前問題に合格するために、どんな参考書を使用しましたか?

井上)

午前問題の参考書は不使用でした。

その理由は、基本情報を受験した知識があると認識していたためです。

勉強方法としては、午前問題の過去問を解いて分からない部分を調べる

正答率が8割安定してくるまで、この積み重ねです。

午前問題をあまり解けない場合は、参考書を一通り勉強してから午前問題に入る方がいいと思います。

篠原)

とても参考になります!

勉強の注意点

篠原)

勉強する際に、注意することはありますか?

井上)

繰り返し過去問を解いていると問題と解答の選択肢を覚えて「この問題の正解はア!」みたいな解き方をしないように気を付けていました。

選択肢が正解である理由と他が不正解である理由をなるべく考えて解くようにしていました。

篠原)

確かに重要ですね。解きながら効率よく勉強していますね。

効率よく勉強できる参考サイトが、もしあれば教えてください。

井上)

過去問を解く際に利用したwebサイトは過去問道場さんです。

応用情報技術者過去問道場はコチラ

応用情報の午前・午後両方で解説があり無料で使えるサイトです。

IPAの試験ではITパスポート・基本情報・一部の高度試験のものもあるのでかなりおススメです。

https://www.ap-siken.com/

篠原)

ありがとうございます!!

午後問題の選択分野

篠原)

応用情報の午後問題では必須の「情報セキュリティ」に加えて、10分野から4分野を選んで解く選択分野がありますが、井上さんの選択分野を教えてください。

最低4分野を勉強したらいいのですが、勉強していた分野が当日難しい問題だった場合の保険としてプラス1~2の分野を勉強しておいた方がいいです。

当時の私が勉強した分野は以下の通りです。

  • 情報セキュリティ(必須)
  • プログラミング
  • データベース
  • ネットワーク
  • 組み込み開発
  • 情報システム開発(予備)

2月に全ての分野を3~5回程度過去問を解いてから決めました。

正直データベースは苦手で点数が良くはありませんでしたが、後々必要になると思ったので選択することにしました。見事にテクノロジ系ばかりですね・・・。

私はテクノロジ関連を既に職業訓練で学んでいたのでこの分野になりました。

得手不得手は人それぞれなのでまずは自分で解いてみてどの分野を選択するかを決めた方が良いです。

篠原)

なるほどですね!!

午後問題の勉強にオススメな参考書

篠原)

午後問題の参考書を教えてください。

井上)

午後問題の重点対策という参考書がおススメです。

内容は午後問題の過去問があり、午後問題の解説・その分野の傾向が載っている参考書です。

参考書を1周したのち、過去10~15回分の午後問題を解いていました。

あまり正解できなかった問題は復習して解けるようになるまで勉強していました。

午後問題の試験時間は150分で5分野を解くので1分野あたり30分以内が目安ですが、初めは時間内に解き終わることができませんでした。

時間を気にせず1時間かけてもいいから、正答率を上げることを意識していました。問題の出題形式に慣れてから徐々に時間を意識して、30分以内に解けるように勉強していきました。

篠原)

さっそく購入します!!!

過去問以外で勉強したサイト・書籍

篠原)

過去問以外で勉強したサイトや書籍があれば教えてください。

井上)

セキュリティとデータベースに関して勉強しました。

情報セキュリティ

IPAが公開している「情報セキュリティ10大脅威」と「安全なウェブサイトの作り方」を時間があるときに目を通していました。

情報セキュリティ10大脅威

直近で影響の大きかった情報セキュリティについて把握することができます。

2023年に発生した社会的に影響が大きかったと考えられる情報セキュリティにおける事案から、IPAが脅威候補を選出し、情報セキュリティ分野の研究者、企業の実務担当者など約200名のメンバーからなる「10大脅威選考会」が脅威候補に対して審議・投票を行い、決定したものです。

https://www.ipa.go.jp/security/10threats/10threats2024.html

安全なウェブサイトの作り方

ウェブサイトを作成する際に注意する脆弱性とその対策方法が記載されています。

「安全なウェブサイトの作り方」は、IPAが届出(*1)を受けた脆弱性関連情報を基に、届出件数の多かった脆弱性や攻撃による影響度が大きい脆弱性を取り上げ、ウェブサイト開発者や運営者が適切なセキュリティを考慮したウェブサイトを作成するための資料です。

https://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity/about.html

データベース

SQL関連が苦手だったので、まずは試験の過去問を解かずにSQLの勉強を始めました。職業訓練で習いはしていましたが、苦手だったので最初から下の本を一通り学習しました。一通り終わった後に午後問題の過去問を繰り返し解きました。

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798144450

篠原)

こちらもさっそく閲覧と、さっそく購入をします!!

ありがとうございます!

応用情報合格者の考え方

篠原)

応用情報技術者合格までの勉強期間に意識していたことがあれば教えてください。

井上)

2つありました。

少なくてもいいから「毎日」勉強すること

丸暗記しないことです。

少なくてもいいから毎日勉強すること

やる気がない日は、午前問題を10問でいいから解くという気持ちで勉強を始める。

やる気がなくても、始めたら案外勉強が続くので最初のワンステップを小さくすることを意識していました。

丸暗記の勉強をしないこと

基本情報で勉強した際に過去問を暗記していた所があり、理解が浅い部分があることを感じていたので、なるべく問題文や回答を暗記して答えないように意識しました。

午前問題だったら他の選択肢が別の用語の説明になっていることや、何故不正解であるかも考えて解くようにしていました。

他には選択する分野の本を図書館で借りて読んでみたり、SNSで情報収集してみたり過去問以外のところから情報をインプットすることを意識していました。

篠原)

インプットの仕方が応用力ありますね!

何をするにしても、この2つは重要ですね。

さいごに

篠原)

最後にメッセージをお願いします!

井上)

あくまで、当時の自分の勉強した主な内容です。

人によって状況は異なりますし、勉強時間・方法は十人十色だと思います。

これから応用情報技術者試験を受ける方の参考になれば幸いです。

篠原)

井上さん、ありがとうございました!

そして、最後まで読んでいただきありがとうございました!

応用情報技術者試験の受験申込ページはコチラ